新型パジェロはHV化?岸浦社長「EV先送り」発言の真相

新型パジェロの世界初公開をイメージした画像 商品・サービス

新型パジェロはハイブリッド(HV)になるのか、気になっている人は多いはずだ。

三菱自動車の岸浦恵介社長のインタビューをもとに「パジェロHVに意欲」「HV注力へEV開発先送り」と報じるメディアも出てきており、SNSでも話題になっている。
結論から言うと、社長は日本国内でのHV展開に前向きな発言をしているが、新型パジェロそのものへのHV搭載を公式に確約したわけではない。

この記事では、報道されている発言内容と、三菱自動車が公式に発表している情報を分けて整理する。

  • 「パジェロHVに意欲」報道の元になった発言内容
  • 三菱自動車が国内のHV・PHV戦略についてどう語っているか
  • EV開発を先送りするとされる理由
  • 新型パジェロの価格について、現時点で予想できること
  • まだ確認できていない情報

「パジェロHVに意欲」報道の中身

この話題のもとになっているのは、三菱自動車の岸浦恵介社長が読売新聞のインタビューに応じた内容だ。
インタビューの中で、国内では販売していないハイブリッド車(HV)を今後展開する予定について問われた岸浦社長は、次のように答えている。

「まず日本ではプラグインハイブリッド車(PHV)の魅力を伝えていきたい。ただ、コンパクトカーはPHVではなく、HVの方がコストパフォーマンスが良く、日本でも販売していきたい。HV専用の熱効率が良いエンジンを開発しており、PHVの進化版を出していきたい」

この発言をもとに、日本経済新聞が「パジェロHVに意欲」「HV注力へEV開発先送り」という見出しで報じた。
つまり、パジェロという車名を名指ししてHV化を明言したものではなく、三菱自動車全体の商品戦略としてHV・PHVへの注力姿勢を語った発言が、報道の見出しでパジェロと結び付けられている、という構図になる。

新型パジェロは9月2日世界初公開!S-AWCと3連メーターで復活
三菱の新型パジェロが9月2日に世界初公開。S-AWCや3連マルチメーターなど公式発表済みの情報と、発売時期の見通しを整理した。

なぜEV開発の先送りが語られているのか

岸浦社長は同じインタビューの中で、中国メーカーの台頭に強い危機感を示している。
「中国勢が非常に輸出に力を入れていて、三菱自動車の存在感とブランドを持たないと競争で埋没してしまう。中国勢と価格競争はすべきではなく、フラッグシップカーのパジェロを軸にブランドを広げていく」と語っており、価格競争が激しいEV市場で真っ向勝負するのではなく、ブランド力で戦える領域に経営資源を集中させたい考えがうかがえる。

この方針のもとでは、開発コストの大きいEVよりも、既存のエンジン技術を生かせるHV・PHVを優先する判断は自然な流れといえる。
ただし、「EV開発を完全にやめる」とまでは述べておらず、あくまで優先順位の話である点には注意したい。

新型パジェロの価格はいくらになりそうか

2026年8月31日時点で、新型パジェロの価格は三菱自動車から公式発表されていない。
ただし、岸浦社長が「シェアを10%、20%取るようなブランドではないので、とがった商品で勝負する」と発言していることから、量産志向の低価格戦略ではなく、装備や技術力に見合った価格帯で勝負するモデルになる可能性が高いとみられる。

ラダーフレーム構造とS-AWC(車両運動統合制御システム)を搭載する本格クロスカントリーSUVという位置づけを踏まえると、同クラスの本格SUVと同水準か、それ以上の価格帯になることも想定される。
正式な価格は、9月2日の世界初公開後、あるいはその後の発売発表で明らかになる見込みだ。

【考察】なぜHVの話がパジェロと結び付けられたのか予想

ここからは編集部の考察(予想)です。
岸浦社長のHV・PHV発言がパジェロ復活のタイミングと重なって報じられた背景には、読者・視聴者の関心を集めやすい組み合わせだったことがあるのではないかと考える。

そう考える理由は2つある。
1つ目は、インタビュー自体が「パジェロを軸にブランド力を強化し中国に対抗」というテーマで行われており、パジェロの話題性の高さがそのまま記事全体の切り口になっていることだ。
2つ目は、EVシフトの遅れが報じられがちな国内自動車業界の中で、「HVに注力」という方針転換的な発言は、それ単体でもニュース性が高いことだ。フラッグシップであるパジェロと絡めることで、より読者の目を引く見出しになったと考えられる。

これはあくまで報道の見せ方に関する編集部の予想であり、パジェロのパワートレインが実際にどうなるかとは別の話だ。正式な仕様は今後の発表で変わりうる。

公式情報・報道で確認できること

  • 岸浦恵介社長が読売新聞のインタビューで、国内でのPHV・HV展開に前向きな考えを語ったこと
  • コンパクトカーについては、PHVよりHVの方がコストパフォーマンスが良いと述べていること
  • HV専用の熱効率の良いエンジンを開発中であること
  • 中国メーカーとの価格競争は避け、パジェロを軸にブランド力で対抗する方針であること
  • 新型パジェロは9月2日に世界初公開されること(発売日・価格は未発表)

読者が気になるその他の疑問

Q. PHVとHVの違いは?
HV(ハイブリッド車)はエンジンとモーターを組み合わせて走行し、外部からの充電はできないタイプが基本だ。
一方PHV(プラグインハイブリッド車)は、家庭用コンセントなどから充電できるバッテリーを搭載し、短距離であればEVのようにモーターだけで走行できる点が異なる。
岸浦社長の発言では、コンパクトカーについては充電の手間が少なく価格も抑えやすいHVを重視し、より大型の車種ではPHVの魅力を伝えていきたいという使い分けの考え方が示されている。

Q. 発売時期はいつ?
三菱自動車は2026年5月の時点で、新型パジェロを「2026年秋に世界初公開」する方針を示しており、今回9月2日という具体的な公開日が確定した。
発売時期そのものは未発表だが、世界初公開の後に正式な発売スケジュールが発表される流れになるとみられる。

Q. 国内先行発売か、海外が先か?
この点についても、2026年8月31日時点で三菱自動車から公式な発表はない。
岸浦社長が日本市場を「重点国」と位置づけ、パジェロを軸に国内のシェア回復を図りたいと語っていることから、日本での展開が重視されているのは間違いないが、国内外どちらが先行するかは続報を待つ必要がある。

未確認のこと

新型パジェロ自体にHV・PHVが搭載されるかどうかは、2026年8月31日時点で三菱自動車から公式に発表されていない。
社長インタビューはあくまで三菱自動車全体の商品戦略について語ったものであり、パジェロの具体的なパワートレインを確約する発言ではない点に注意が必要だ。
価格や発売時期についても同様に未発表であり、いずれも9月2日以降の続報を待つ必要がある。

まとめ

「パジェロHVに意欲」という報道は、岸浦社長が国内のPHV・HV戦略全般について語ったインタビューをもとにしたものであり、パジェロそのものへのHV搭載を三菱自動車が公式に確約したわけではない。
一方で、中国メーカーとの価格競争を避け、ブランド力のあるパジェロを軸に据える方針は明確に語られている。

価格やパワートレインの詳細は、9月2日の世界初公開、またはその後の正式発表で明らかになる見込みだ。
続報が入り次第、あらためて確認したい。

なお、報道の見出しだけを見ると「パジェロがハイブリッドになる」という話に受け取られがちだが、実際のインタビュー内容はあくまで三菱自動車全体の商品戦略についてのものだ。
新型パジェロ自体の駆動方式については、9月2日の発表を実際に確認するのが確実といえる。

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