9月も後半に入り、そろそろ涼しくなると感じていた方も多いなか、気象庁が「10年に1度」レベルの高温を予告しました。
いつからどこが対象で、どれくらい暑くなるのか、気になっている方も多いのではないでしょうか。
対象は近畿・中国・四国・九州・沖縄の6区分で、期間は9月27日から10月5日ごろです。
この記事では、気象庁が発表した早期天候情報の内容を、対象地域・期間・平年差の数字で整理してご紹介します。
旅行や屋外での予定を控えている方は、あわせて確認しておきたい内容です。
- 気象庁が発表した早期天候情報の対象地域と期間
- 地域別の平年差の数字
- 「早期天候情報」とはどんな仕組みの情報なのか
- 気象庁が呼びかけている注意点
気象庁が発表した内容
気象庁は9月21日、近畿、中国、四国、九州北部(山口県含む)、九州南部・奄美、沖縄を対象に「高温に関する早期天候情報」を発表しました。
対象期間は9月27日から10月5日ごろまでで、この時期としては10年に1度程度しか起きないような、著しい高温になる可能性があるとしています。
気象庁が示した「かなりの高温」の基準となる、5日間平均気温の平年差は次のとおりです。
| 対象地域 | 5日間平均気温の平年差 |
|---|---|
| 近畿 | +2.2℃以上 |
| 中国 | +2.1℃以上 |
| 四国 | +2.1℃以上 |
| 九州北部(山口県含む) | +2.4℃以上 |
| 九州南部・奄美 | +2.1℃以上 |
| 沖縄 | +1.4℃以上 |
いずれの地域も、平年と比べて2℃前後、地域によっては2.4℃以上も高くなる可能性がある水準です。
沖縄はもともと気温の変動幅が小さい地域のため、基準が他地域よりやや低めに設定されています。
この数値は、あくまで「5日間の平均気温」がどれだけ平年から離れるかを示したものです。
期間中、毎日この数値どおりに気温が上がり続けるという意味ではなく、日によって多少の上下はあるものの、5日間ならしてみるとこれだけの高温になりやすい、という読み方になります。
最高気温そのものは、地域や日によってはさらに高くなる可能性もあります。
予報は今後の大気の状態によって変わることもあるため、直前の最新予報もあわせてご確認ください。
「早期天候情報」とはどんな情報か
「早期天候情報」は、気象庁が10日先までに気温がかなり高くなる、またはかなり低くなる可能性が高まったときに発表する情報です。
台風のように直前に発表される警報とは違い、1週間以上前から傾向をつかめるのが特徴です。
「10年に1度程度」という表現は、平年の気候と比べて、それだけ発生頻度が低い規模の高温・低温が見込まれていることを示す目安です。
毎年使われる表現ではなく、統計的にまれな気温になりそうなときに限って使われます。
似たような情報に「高温注意情報」や「低温に関する早期天候情報」などもありますが、いずれも過去の統計データと比較して、平年からどれだけ外れた気温になりそうかを基準に発表されます。
台風や大雨のように命に関わる危険が目前に迫っているという情報ではありませんが、体調管理や農作業の計画を立てるうえで参考になる情報として活用されています。
気象庁のほか、地元の放送局やニュースサイトでも取り上げられることが多く、今回のように複数の地域が対象になる規模の発表は特に注目を集めやすい傾向があります。
気象庁が呼びかけている注意点
気象庁は今回の発表にあわせて、農作物や家畜の管理に加えて、熱中症など健康管理への注意を呼びかけています。
9月下旬から10月上旬は、稲刈りなど農作業が本格化する地域も多く、屋外での作業時間が長くなりやすい時期でもあります。
気温が下がり始める時期だと思い込んで、冷房の使用を控えたり、水分補給を怠ったりすると、体が急な暑さに対応しきれないことがあります。
体調管理の面でも、しばらくは油断せずに過ごしたい期間です。
特に9月下旬から10月は、衣替えのタイミングと重なり、冷房器具を先にしまってしまうご家庭も少なくありません。
今回のように統計的にまれな高温が予告された場合は、冷房や扇風機をすぐ使える状態にしておくと、急な気温上昇にも対応しやすくなります。
寝苦しさによる寝不足も体調を崩す原因になりやすいため、寝室の温度管理にも気を配っておきましょう。
専門家の見解:「10年に1度」は必ずしも記録的な暑さを意味しない
気象予報士の饒村曜氏は、Yahoo!ニュースのコラムで、気象庁が発表する「10年に1度程度」という表現について解説しています。
早期天候情報は、その時期としてはかなりの高温・低温になる確率がおおむね30%以上と見込まれる場合に発表される仕組みのため、「『かなり』の現象が発生するという早期天候情報が3回発表されても、実際に『かなり』の現象となるのは1回ということもありえる」と説明しています。
また、近年は記録的な猛暑が続いたことで平年値そのものが底上げされており、早期天候情報で「かなり高い」と判定された気温であっても、近年の記録的な暑さと比べるとむしろ低めになる場合がある、とも指摘しています。
つまり「10年に1度」という表現は、観測史上最高クラスの暑さを保証するものではなく、平年からどれだけ外れているかを示す統計的な目安と捉えておくとよさそうです。
なお、この解説は早期天候情報の仕組み全般についてのもので、今回9月27日からの高温見通しに固有の分析ではない点にはご注意ください。
参考: 饒村曜「全国的に10年に一度の高温と言われても 気温は平年に比べればかなり高くても、記録的な夏から見ると低い」Yahoo!ニュース
よくある質問
対象地域以外は暑くならないの?
今回の早期天候情報の対象は近畿・中国・四国・九州・沖縄の6区分ですが、対象になっていない地域でも気温が平年より高めに推移する可能性はあります。
お住まいの地域の詳しい予報は、気象庁や気象会社が発表する週間天気予報であわせてご確認ください。
隣接する地域であっても、対象に含まれるかどうかで注意喚起の強さが変わる点は覚えておくとよいでしょう。
10月5日を過ぎれば涼しくなる?
今回発表された情報の対象期間は9月27日から10月5日ごろまでで、それ以降の詳しい見通しは公表されていません。
最新の情報は、気象庁の発表や週間天気予報で随時確認するのが確実です。
特に10月5日以降の見通しについては、後日あらためて発表される可能性があるため、続報にも注目しておきましょう。
農作物への影響はどれくらいある?
具体的な影響の大きさは、地域や作物の種類によって異なるため、この記事の時点では公表されていません。
気象庁は農作物や家畜の管理への注意を呼びかけるにとどまっており、詳しい影響の見通しは農林水産省や各自治体の発表を確認するのが確実です。
一般に、想定以上の残暑は野菜の生育や色づきに影響することがあるとされており、今後の農産物関連のニュースもあわせて注目しておきたいところです。
最新情報の確認先
早期天候情報は状況に応じて内容が更新されることがあります。
最新の発表内容は、気象庁の公式サイトや、お住まいの地域を管轄する気象台の発表でご確認ください。
台風など他の気象情報とあわせて、こまめにチェックしておくと安心です。
テレビやニュースアプリの天気予報は、直近1週間程度の予報が中心になりやすいものです。
今回のような10日先までを見据えた情報は、気象庁の早期天候情報のページでまとめて確認できるため、旅行や屋外イベントの予定を立てる際の参考にもなります。
まとめ
- 気象庁は9月21日、近畿・中国・四国・九州・沖縄に高温の早期天候情報を発表した
- 対象期間は9月27日から10月5日ごろで、10年に1度程度の著しい高温になるおそれがある
- 5日間平均気温の平年差は地域によって1.4℃〜2.4℃以上とされている
- 「10年に1度」は統計的な目安であり、気象予報士によると必ずしも記録的な暑さを意味するとは限らない
- 農作物・家畜の管理と熱中症など健康管理への注意が呼びかけられている


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