布団乾燥機のマットあり・なしの違い|ムラ・ダニ対策・手間で比較

布団乾燥機のマットあり・なしの違い|ムラ・ダニ対策・手間で比較 商品・サービス

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布団乾燥機を選ぼうとすると、最初にぶつかるのが「マットあり」と「マットなし」のどちらにするか、という問題です。「マットを広げるのは面倒そう。でも、マットなしだと布団の端まで温まらないのでは?」と迷っている人も多いはずです。

この記事では、マットあり・マットなしの違いを乾燥ムラ・ダニ対策・準備の手間・収納・靴や衣類の乾燥の5つの点で比べます。あわせて、それぞれのタイプの代表的な機種(パナソニック・三菱電機・象印の4機種)の仕様を、メーカー公式サイトと発表時の報道で確認できた範囲で紹介します。

機種ごとの消費電力や電気代を詳しく比べたい人は、先に公開した布団乾燥機おすすめ比較4選(445W〜910Wの違いと選び方)もあわせて読んでみてください。この記事では「マットの有無」に絞って掘り下げます。

結論:マットあり・マットなしの違いを一覧で比較

まずは違いを表にまとめます。

比べる点 マットあり マットなし
温風の当たり方 マットの中に温風をため、布団全体に広げる ノズルから布団の中へ直接吹き込む
乾燥ムラ 出にくい傾向(マットの大きさの範囲に広がる) 吹き出し口の近くが温まりやすく、端は届きにくいことがある
ダニ対策 布団をマットで包む・挟む使い方ができる機種がある ノズルで温風を送る。対策の方法・時間は機種ごとに違う
準備・片付け マットを広げて布団に挟み、終わったらたたむ 本体やノズルを布団の間に入れるだけ
収納 本体+マット(たたんで一緒にしまう機種が多い) 本体だけなので比較的すっきり
靴・衣類 機種によりアタッチメントや「小物乾燥」あり ノズルを向けて使える機種が多い
向いている人 布団全体をしっかり乾かしたい人、ダブルサイズの人 毎日手軽に使いたい人、寝る前に温めたい人

ひとことで言うと、「仕上がりのムラの少なさ」を取るならマットあり、「毎日の手軽さ」を取るならマットなしです。以下で、ひとつずつ詳しく見ていきます。

違い1:乾燥ムラ(布団の端まで温まるか)

マットありタイプは、袋状のマットを敷布団と掛け布団の間に入れ、その中に温風を送り込みます。マットがふくらんで布団の広い範囲に温風が行き渡るので、端まで温まりやすいのが強みです。

マットの大きさは機種で違います。

一方、マットなしタイプは、ノズルや本体の吹き出し口を布団の間に差し込んで、そこから温風を送ります。構造上、吹き出し口に近いところから温まるので、布団の大きさや厚みによっては、足もとや端のほうが温まりにくいと感じることがあります。メーカー各社はノズルの形や風量を工夫していますが、「マットの範囲全体に温風を広げる」という方式とは考え方が違う点は押さえておきましょう。

違い2:ダニ対策の使い方

どちらのタイプにも「ダニ対策」のコースを備えた機種があります。ただし、効果の表現や条件はメーカーごとに違い、どの機種も「ダニがいなくなる」と言い切っているわけではありません。ここではメーカーと報道の表現をそのまま紹介します。

マットあり

  • 三菱電機 AD-PS80BC:家電Watchによると、約65℃の温風を使い、布団をマットで包むことで中綿まで熱を伝えて「ダニの活動を抑制する」としています。公式の仕様では、ダニ対策(ふとん)の運転時間の目安は約180分です。付属のまくら用乾燥マット(500×700mm)を使う「ダニ対策まくら」(約120分)もあります。
  • パナソニック FD-F06A7:公式の仕様では、ダニ対策は掛けふとん・敷ふとん各1枚(1組)あたり約5時間。対策するふとんとは別に、掛けふとんを1枚用意する必要があると注記されています。家電Watch(2016年の発表記事)では「ダニの活動を抑える」と説明されています。

マットなし

  • パナソニック FD-F06S2:公式の仕様では、ダニ対策はふとん1組あたり約6時間(公式の仕様)。
  • 象印 RF-FB20:象印公式の製品ページによると、「ダニ対策」コースの時間はシングルサイズで80分です。温度などの詳しい条件は、今回読めた資料では確認できませんでした。

マットありの機種は「布団をマットで包む・挟む」ことで熱を逃がしにくくする使い方ができる点が、マットなしとの違いです。とはいえ、効果は布団の素材や厚み、室温によって変わります。また、ダニの死がいやフンは温風では取り除けないので、運転のあとは布団に掃除機をかけるところまでをセットで考えておくと安心です(パナソニックの公式ページにも、掃除機で吸い取る必要があるという注意書きがあります。既存記事でも紹介しています)。

違い3:準備と片付けの手間

毎日使うかどうかを左右するのが、この「手間」です。

マットありの流れは、おおよそ次のとおりです。

  1. 敷布団の上にマットを広げる
  2. その上に掛け布団をかける
  3. 本体とマットをホースでつないで運転
  4. 終わったらマットを取り出してたたみ、しまう

マットを布団の大きさに合わせて広げ、終わったらたたむ作業があるぶん、1回ごとのひと手間は増えます。

マットなしは、ノズルや本体を布団の間に入れてスイッチを押すだけ。象印 RF-FB20 は、象印公式の製品ページで「マット&ホースが不要」と案内されており、本体を開く→ふとんをセット→スイッチONの3ステップで使えるとされています。パナソニック FD-F06S2 はホースを伸ばして使うタイプで、ホースは本体+吹出し口の先端まで約121cmあります(公式の仕様)。

「寝る前に毎晩5分だけ温めたい」という使い方なら、準備がほぼいらないマットなしが続けやすいでしょう。パナソニック FD-F06S2 には「足もと5分」の暖めモードもあります(公式の仕様)。

なお、三菱電機 AD-PS80BC はマットタイプですが、ホースを掛け布団と敷布団の間に入れて約15分で温める使い方もできると報じられています(家電Watch)。「ふだんはホースで手軽に温め、週末はマットでしっかり乾燥」と使い分けられるのは便利な点です。

違い4:収納のしやすさ

マットありは、本体に加えてマットをしまう場所が必要です。とはいえ、たたんで本体と一緒にまとめられる機種が多いので、極端にかさばるわけではありません。

各機種の本体サイズと質量(公式の仕様、三菱電機は公式の仕様と家電Watch)を並べると次のとおりです。

機種 タイプ 本体サイズ 質量
パナソニック FD-F06A7 マットあり 高さ344×幅271×奥行164mm 約2.5kg
三菱電機 AD-PS80BC マットあり 幅355×奥行161×高さ314mm 3.6kg(家電Watchによると、まくら用乾燥マットと収納ポーチを含む)
パナソニック FD-F06S2 マットなし 高さ398×幅300×奥行140mm 約3.2kg
象印 RF-FB20 マットなし 約幅230×奥行150×高さ360mm 約3.8kg

※象印 RF-FB20 は家電Watchの記事に掲載された数値です(象印公式の製品ページでも約23×15×36cm・約3.8kgと記載されています)。

意外なことに、本体の大きさや重さは「マットあり=大きくて重い」とは限りません。パナソニック FD-F06A7 は今回の4機種のなかでいちばん軽い約2.5kgです。収納の差は、主に「マットという布の分が増えるかどうか」と考えるとよいでしょう。

違い5:靴や衣類など、布団以外の用途

布団乾燥機は、雨の日の靴や部屋干しの洗濯物にも使えると便利です。

  • パナソニック FD-F06A7(マットあり):公式の仕様では、くつ乾燥(丸洗い時 約30〜60分)と、マットを2つ折りにして使う小物衣類乾燥(約120分)が載っています。ただし家電Watchによると、上位機の FD-F06J7 に付く衣類ドライカバーは FD-F06A7 には付属しません。
  • 三菱電機 AD-PS80BC(マットあり):公式の仕様に「小物乾燥」「くつ・長ぐつ乾燥」(各約150分)があります。衣類乾燥カバーは付属していません。家電Watchによると、ホース先端の乾燥ノズルで靴を乾かせます。
  • パナソニック FD-F06S2(マットなし):くつ乾燥(丸洗い時 約40〜60分)と小物衣類乾燥(約120分)が公式の仕様に載っています。
  • 象印 RF-FB20(マットなし):象印公式の製品ページによると、ふとんから衣類や靴の乾燥まで使えます。革製品・革靴・ブーツなど温風に弱いものには、風だけを当てる「送風」コースが用意されています。

マットの有無で「靴が乾かせる・乾かせない」が決まるわけではなく、付属品とコースで決まると考えるのが正解です。購入前に、付属品の一覧を確認しておきましょう。

タイプ別のおすすめ機種

マットあり:パナソニック FD-F06A7

マットタイプの定番モデルです。家電Watchによると発売は2016年10月で、長く販売されています。公式の仕様では、消費電力は540W、ふとん乾燥は羽毛・羊毛で60分、綿で70分(いずれも暖め兼用)、ダニ対策は1組あたり約5時間です。タイマーは電動式の2時間です。

メリット

  • 縦1800×幅1170mmのマットで布団全体に温風を広げられる
  • 本体は約2.5kgと軽い
  • くつ乾燥・小物衣類乾燥にも使える

デメリット

  • ダニ対策には、対策するふとんとは別に掛けふとんが1枚必要
  • 衣類ドライカバーは付属しない
  • 2016年発売のモデルなので、最新機種のような細かいコース設定はない

発表時(2016年)の店頭予想価格は税抜8,000円前後と報じられています(オープン価格)。今の価格は下のボタンから確認してください。

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マットあり:三菱電機 ぽかサラPro AD-PS80BC

家電Watchによると2023年9月10日発売で、発表時の店頭予想価格は29,700円前後と報じられています(オープン価格)。消費電力は680W。公式の仕様に載っている運転時間と電気代の目安(31円/kWhで算出)は次のとおりです。

  • ふとん快温:約60分/約21円
  • あたため:約15分/約5円
  • ダニ対策ふとん:約180分/約63円
  • ダニ対策まくら:約120分/約42円
  • 陰干し乾燥:約180分/約3円

メリット

  • 最大2100×2050mmの大きなマットと、まくら用マットが付属
  • ヒーターを使わない「陰干し乾燥」があり、熱に弱い寝具にも使い分けやすい(家電Watchによるとシングルサイズのみ対応)
  • ホースで約15分の手軽な温めもできる

デメリット

  • 発表時の予想価格が報じられている3機種(FD-F06A7・AD-PS80BC・RF-FB20)のなかでは、いちばん高い
  • 約60〜70℃(室温20℃)の温風が出るため、素材の耐熱温度の確認が必要。低反発素材などの機能性寝具は、寝具メーカーへの確認が案内されています(公式の仕様)
  • 衣類乾燥カバーは付属しない

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マットなし:パナソニック FD-F06S2

既存記事でも紹介した、ホースタイプのマットなしモデルです。消費電力は445W/460W(50/60Hz)と抑えめで、ふとん暖めは足もと5分・標準20分・しっかり40分、ふとん乾燥は標準60分・しっかり80分(公式の仕様)。ナノイーは付いていません(公式の比較表)。ナノイー付きの FD-F06X2 との違いは既存記事で詳しく比べています。

メリット

  • 「足もと5分」の暖めがあり、寝る前に手軽に使える
  • ホースが長め(本体+吹出し口先端まで約121cm)
  • 消費電力が低めで、ほかの家電と同時に使いやすい

デメリット

  • ダニ対策は1組あたり約6時間と長め
  • 布団の大きさによっては、端のほうの温まり方に差が出ることがある

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マットなし:象印 スマートドライ RF-FB20

家電Watchによると、2023年9月1日発売。発表時の店頭予想価格は23,000円前後と報じられています(オープン価格)。消費電力は約910W(象印公式の製品ページでは905/910W・50/60Hz)と高出力です。象印公式によると「マット&ホースが不要」で、本体を開いてふとんをセットし、スイッチを入れるだけで使えます。

コースは標準(冬)・しっかり(冬)・標準(夏)・しっかり(夏)・ダニ対策・お急ぎ・しっかり・温風・送風。象印公式に載っているシングルサイズの時間は、ふとん乾燥が標準(冬)35分・しっかり(冬)60分・標準(夏)50分・しっかり(夏)75分、ダニ対策が80分、あたためが「お急ぎ」10分・「しっかり」20分です。

メリット

  • マットもホースも不要で、開いてセットするだけと準備が簡単
  • 夏用コースや送風コースがあり、季節や素材で使い分けられる
  • 衣類や靴の乾燥にも使え、革靴やブーツには送風コースを使える

デメリット

  • 消費電力が約910Wと大きく、電子レンジなどと同時に使うとブレーカーが落ちることがある
  • 質量は約3.8kgと4機種のなかでは重め

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【考察】どっちを選ぶ?向いている人・向いていない人

マットありが向いている人

  • 布団の端までしっかり乾かしたい人、ダブルサイズの布団を使っている人
  • 週1回など、時間をかけて「しっかり乾燥」や「ダニ対策」をしたい人
  • 枕やぬいぐるみもまとめて乾かしたい人(三菱電機 AD-PS80BC のまくら用マット)

マットありが向いていない人

  • 毎晩、寝る前に手早く温めたいだけの人
  • マットを広げる・たたむ作業が続かなそうな人
  • ベッドのマットレスなど、マットを挟みにくい寝具を使っている人

マットなしが向いている人

  • 寝る前の「布団暖め」が主な目的の人
  • 収納場所を増やしたくない人
  • 靴や洗濯物にも気軽に使いたい人

マットなしが向いていない人

  • 布団全体をムラなく乾かすことを最優先にしたい人
  • 大きな布団を一度にしっかり乾かしたい人

迷ったら、「使う頻度」で決めるのがおすすめです。毎日使うならマットなし、週末にまとめてしっかり乾かすならマットあり。三菱電機 AD-PS80BC のように「マットタイプだけどホースで手軽に温めもできる」機種を選ぶのもひとつの方法です。

電気代はどれくらい違う?

マットの有無より、消費電力と運転時間で電気代は決まります。三菱電機 AD-PS80BC は公式に「ふとん快温 約60分/約21円」と目安が出ています。

ほかの機種は、全国家庭電気製品公正取引協議会の目安単価31円/kWh(三菱電機公式の注記と同じ単価)を使い、「最大消費電力のまま運転した場合」の上限を試算しました。

  • パナソニック FD-F06A7(540W)で綿ふとんを70分:約0.63kWh → 約20円
  • パナソニック FD-F06S2(460W)で「しっかり」80分:約0.61kWh → 約19円

実際はヒーターが常に最大出力で動くわけではないので、これより安くなることが多いはずです。比べるための目安として考えてください。

寝る前の暖房を電気代で比べたい人は、電気毛布の掛け・敷き・兼用の違いと使い方も参考になります。布団乾燥機で寝る前に温め、寝ている間は電気毛布を弱めで使う、という組み合わせもあります。

購入前の注意点

  • 価格はすべてオープン価格です。この記事の価格は発表時の店頭予想価格(報道)で、今の実売価格とは違います。最新の価格は販売ページで確認してください。
  • パナソニック FD-F06A7 は2016年、三菱電機 AD-PS80BC と象印 RF-FB20 は2023年発売のモデルです。販売店によっては在庫がないこともあります。
  • ダニ対策の効果は、メーカーが示した条件での説明です。布団の素材・厚み・室温によって変わります。運転後は掃除機をかけましょう。
  • 羽毛布団や低反発素材など、熱に弱い寝具もあります。布団の洗濯表示と取扱説明書を確認してから使ってください。

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まとめ

布団乾燥機のマットあり・マットなしの違いは、「仕上がりのムラの少なさ」と「毎日の手軽さ」のどちらを優先するかに集約されます。

  • 布団全体をしっかり乾かしたい・ダブルサイズ → マットあり(パナソニック FD-F06A7、三菱電機 AD-PS80BC)
  • 寝る前に手軽に温めたい・収納をすっきりさせたい → マットなし(パナソニック FD-F06S2、象印 RF-FB20)
  • 靴や衣類も乾かしたい → マットの有無ではなく、付属品とコースで選ぶ

消費電力や機種ごとの細かい比較は、布団乾燥機おすすめ比較4選でまとめています。使う頻度と布団の大きさを思い浮かべながら、自分に合うタイプを選んでみてください。

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