電気毛布つけっぱなしの電気代は一晩約2〜14円|注意点と上手な使い方

電気毛布つけっぱなしの電気代は一晩約2〜14円|注意点と上手な使い方 商品・サービス

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寒い夜、電気毛布をつけたまま寝てしまって「朝までつけっぱなしだと電気代はどれくらい?」「体に悪くないの?」と気になったことはありませんか。電気毛布はエアコンより電気代が安いと言われますが、具体的な金額や、つけっぱなしで気をつけることはあまり知られていません。

この記事では、次の3つをまとめました。

  • 一晩(8時間)つけっぱなしにしたときの電気代を、「強・中・弱」ごとに計算
  • つけっぱなしで寝るときの注意点(低温やけど・脱水など。メーカーと公的機関の注意喚起の範囲で)
  • 電気代と安全の両方を考えた、上手な使い方と洗濯の注意

電気毛布の種類(掛け・敷き・兼用)の違いや基本の使い方は、電気毛布の掛け・敷き・兼用の違いと使い方で解説しています。この記事は、そのなかの「つけっぱなし」と「電気代」をくわしく掘り下げます。

結論:一晩つけっぱなしの電気代は約2〜14円

先に結論です。メーカーが公表している数値で計算すると、電気毛布を8時間つけっぱなしにした電気代は約2円〜約14円でした(機種と温度設定によって変わります)。

機種 設定 1時間 一晩(8時間) 30日
パナソニック DB-R32M(掛け敷き・75W) 強 約1.7円 約13.6円 約408円
〃 「3」の目盛り 約1.0円 約8.0円 約240円
パナソニック DB-U13T(敷き・54W) 強 約1.0円 約8.0円 約240円
〃 「3」の目盛り 約0.6円 約4.8円 約144円
山善 YMK-SMH60(60W) 強 約1.4円 約11.2円 約336円
〃 適温(中) 約0.7円 約5.6円 約168円
〃 弱 約0.4円 約3.2円 約96円
山善 YFTKB-55(55W) 強 約1.1円 約8.8円 約264円
〃 中 約0.8円 約6.4円 約192円
〃 弱 約0.3円 約2.4円 約72円

※1時間の電気代はメーカー公表値。8時間・30日は、その値を掛け算した本記事の計算です。
※パナソニックは室温10℃、山善は室温15℃・綿ふとんの中で5時間運転した平均値をもとにしており、条件が違うので機種どうしの単純比較はできません。どちらも電力料金の目安単価31円/kWhで計算されています。
※パナソニックの仕様表に載っている電気代は「強」と「3」の2つだけです。

毎晩「強」で朝までつけっぱなしにしても、1か月で数百円ほどの計算です。一方で、設定を「強」から「弱」に下げると、同じ機種でも電気代は3分の1ほどになる例があります(山善 YMK-SMH60:一晩約11.2円→約3.2円)。

電気代の計算方法と「目安単価31円」の意味

計算式

電気代は次の式で出せます。

電気代(円)= 消費電力量(kWh)× 電力単価(円/kWh)

たとえば山善 YMK-SMH60の「強」は、1時間あたりの消費電力量が約46Wh(=0.046kWh)と公表されています。0.046kWh×31円で約1.4円、これを8時間続けると約11.2円です。

31円/kWhは「目安」の単価

家電の電気代の計算によく使われる31円/kWhは、全国家庭電気製品公正取引協議会が示している目安単価です。協議会のQ&Aでは、令和4年7月22日に改定された31円/kWh(税込)とされています。

実際の単価は、契約している電力会社やプラン、燃料費の調整などで変わります。自分の電気代を正確に知りたい場合は、検針票や電力会社のWebサービスで1kWhあたりの単価を確認し、31円の部分を置き換えて計算してください。

「定格消費電力×時間」で計算すると高めに出る

電気毛布の箱や仕様表には「定格消費電力75W」のように書かれています。これをそのまま使って計算すると、75W×8時間=0.6kWh、0.6kWh×31円=約18.6円になります。

ただ、電気毛布はずっと最大の電力を使い続けるわけではありません。実際、パナソニック DB-R32M(定格75W)の「強」は1時間約1.7円と公表されていて、定格どおりに計算した値(1時間約2.3円)より小さくなっています。山善 YMK-SMH60も、定格60Wに対して「強」の消費電力量は1時間約46Whです。定格消費電力で計算した金額は「上限の目安」と考えると分かりやすいでしょう。

つけっぱなしで寝るときの注意点

電気代は小さくても、つけっぱなしで寝るときは安全面の注意が必要です。ここでは、メーカーと公的機関が実際に呼びかけている内容にしぼって紹介します。体調について不安がある人は、医師に相談してください。

注意1:低温やけど

NITE(製品評価技術基盤機構)は、低温やけどについて次のように説明しています。

  • 温かく心地よいと感じる程度の温度でも、長時間皮膚に触れていると起こることがある
  • 一般的には44℃で3〜4時間以上、46℃で30分〜1時間触れていると発症するといわれる(体の状態によって異なる)
  • 電気毛布や電気あんか、ゆたんぽ、カイロなど、冬に体にあてて長時間使うものでおこりやすい
  • 知覚障害や糖尿病などの神経障害がある人、体が不自由な人、泥酔などで熟睡している人は受傷しやすいといわれる

参考までに、パナソニックの電気毛布(DB-R32M・DB-U13T)の「強」の表面温度は51℃(室温20℃)と公表されています。「熱い」と感じにくい温度でも、同じ場所を長く温め続けないことが大切です。

パナソニックも、同じ部位を温め続けないよう時々温める部位を変えること、低温やけど防止のため1日1回毛布を広げ直すことを案内しています。

注意2:脱水症状などの熱中症

パナソニックは、電気毛布の使い方によっては低温やけどだけでなく、脱水症状などの熱中症を起こすおそれがあるとしています。特に注意が必要な人として、次の例を挙げています。

  • 乳幼児
  • 自分で温度調節ができない人
  • 皮ふ感覚の弱い人
  • 眠気を誘う薬を飲んだ人
  • 深酒をした人、激しい疲労のある人

家族のなかにあてはまる人がいる場合は、本人まかせにせず、周りの人が温度設定や使い方を見てあげると安心です。

注意3:電源コードと折りたたみ

コードを家具の下に挟んだり、繰り返し曲げたりすると傷みの原因になります。コードの扱い方や、本体を折り曲げたまま使わないといった注意は、掛け・敷き・兼用の違いの記事の「安全上の注意」でくわしくまとめています。

電気代と安全を両立する上手な使い方

寝る前に温めて、寝るときは切るか最小に

NITEは電気毛布の事故防止として、就寝前に布団を温め、睡眠中はスイッチを切るか目盛りを最小にするよう呼びかけています。

この使い方は電気代の面でも合理的です。たとえば次のように比べられます(メーカー公表の1時間あたりの電気代をもとにした計算)。

使い方 パナソニック DB-R32M 山善 YMK-SMH60
8時間ずっと「強」 約13.6円 約11.2円
寝る前1時間「強」→7時間「3」/「適温」 約8.7円 約6.3円
寝る前1時間「強」→7時間「弱」 ― 約4.2円
寝る前1時間「強」→寝るときに切る 約1.7円 約1.4円

※DB-R32Mは仕様表に「強」と「3」以外の電気代が載っていないため、「弱」の行は「―」としています。

寝る前に温めて、寝るときに切る使い方なら、一晩の電気代は2円ほどの計算です。つけたまま寝たい場合も、まず設定を下げることから試してみてください。

室温センサー付きなら「最初から強め」にしなくてよい

パナソニックの電気毛布は室温センサーを搭載していて、室温が約5℃下がると設定温度を自動で約1℃上げて運転します。明け方の冷え込みに備えて最初から強めにしておく必要が減り、低めの設定で使いやすくなります。

タイマー付きの機種を選ぶのも手

「つい切り忘れて朝までつけっぱなしになる」という人は、タイマー機能がある機種を選ぶ方法もあります。ただし、今回取り上げた機種の仕様表・発表資料では、タイマー機能の記載は確認できませんでした。タイマーの有無や動き方は機種ごとに違うので、購入前に商品ページや取扱説明書で確認してください。

普通の毛布や掛け布団を足す

寒さが足りないときに設定を上げ続けるより、普通の毛布や掛け布団を1枚足したほうが、電気代も温度の上げすぎもおさえやすくなります。

洗濯するときの注意

清潔に使い続けるには洗濯も大切ですが、電気毛布は中にヒーター線が入っているので、普通の毛布と同じようには洗えません。

  • コントローラーを外す:パナソニック・山善とも、コントローラー部を外してから洗う
  • 洗濯機の種類:パナソニックは「毛布洗い機能」付きの洗濯機と洗濯ネットの使用を案内。山善の2機種はドラム式洗濯機は使えないとしています
  • 使えないもの:パナソニックは、ドライクリーニング、ドラム式の洗濯乾燥機、衣類乾燥機は内部のヒーターを傷めるため使えないとしています
  • 洗ったあとにぬるく感じたら:パナソニックは、購入直後・シーズン初め・洗濯後は本体が湿気を吸ってぬるく感じることがあるとし、本体を折りたたんで「ダニ」目盛りで約8〜24時間通電すると湿気が取れると案内しています(パナソニック製品の場合。他社製品は取扱説明書に従ってください)

脱水の時間や干し方などの細かい手順は機種によって違うため、必ず取扱説明書を確認してください。

つけっぱなしのメリット・デメリット

メリット

  • 朝まで寝床が冷えにくい
  • 一晩つけっぱなしでも、電気代は数円〜十数円ほどの計算(メーカー公表値ベース)
  • エアコンなどで部屋全体を暖めるより、一般に使う電気が少ない

デメリット

  • 同じ部位を長時間温めることになり、低温やけどのおそれがある
  • 脱水症状などの熱中症のおそれがあるとメーカーが注意している
  • 「強」のまま続けると、「弱」や「切る」使い方より電気代がかかる

向いている人・向いていない人

つけっぱなしより「寝る前に温める」使い方が向いている人

  • 電気代をできるだけおさえたい人
  • 布団に入るときの冷たさだけが気になる人
  • 小さな子どもや高齢の家族と寝具を使う人

設定を下げてつけたまま使う場合でも、特に注意が必要な人

  • 乳幼児、自分で温度調節ができない人、皮ふ感覚の弱い人(パナソニックが特に注意が必要としている例)
  • 眠気を誘う薬を飲んだ人、深酒をした人、激しい疲労がある人
  • 糖尿病などによる神経障害や、皮膚感覚が低下している人(NITEは使う前に医師に相談するよう案内しています)

【考察】電気代より「設定と時間」を気にしたほうがいい

計算してみると、電気毛布のつけっぱなしは電気代の面では大きな負担になりにくい家電です。一晩約14円(パナソニック DB-R32Mを「強」で8時間)でも、30日で約400円ほどです。

むしろ気にしたいのは、温度設定と、同じ場所を温め続ける時間です。NITEがすすめる「寝る前に温めて、寝るときは切るか最小に」という使い方は、安全面に配慮しながら電気代も一晩数円以下におさえられる、無理のない方法だと考えられます。これから電気毛布を選ぶ人は、温度を細かく調節できるか、室温センサーやタイマーがあるかも比べてみてください。

購入前・使用前の注意点

  • 電気代はメーカー公表値と目安単価31円/kWhでの計算です。実際の金額は契約単価、室温、設定、寝具によって変わります。
  • 山善の2機種は2023年秋発売のモデルです。現在も同じ型番が販売されているか、本記事では確認できていません。購入時は型番と仕様を確認してください。
  • タイマー機能や洗濯方法、他の寝具との組み合わせは機種ごとに違います。取扱説明書を確認してください。
  • 価格は時期や販売店で変わるため、購入前にAmazonの商品ページで確認してください。

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ほかの機種もあわせて比べたい人は、電気毛布おすすめ2026は5機種!40W〜75Wの電気代と選び方を比較も参考にしてください。

まとめ

  • 電気毛布を一晩(8時間)つけっぱなしにした電気代は、メーカー公表値で計算すると約2〜14円
  • 「強」から「弱」に下げると、同じ機種でも電気代は3分の1ほどになる例がある
  • 定格消費電力×時間で出した金額は「上限の目安」で、実際はそれより小さくなりやすい
  • NITEは、就寝前に布団を温め、睡眠中はスイッチを切るか目盛りを最小にするよう呼びかけている
  • 低温やけどや脱水症状などの熱中症に注意。乳幼児や感覚の弱い人、飲酒・服薬後は特に気をつける
  • 洗濯はコントローラーを外し、乾燥機やドラム式は使わないなど、取扱説明書のルールを守る

電気毛布の種類ごとの違いや、敷くとき・掛けるときのコツは電気毛布の掛け・敷き・兼用の違いと使い方で紹介しています。

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