本記事はプロモーションを含みます。
オイルヒーターは風が出ず静かで、寝室や個室をじんわり暖めてくれる暖房です。いっぽうで「電気代が高いって聞くけど、実際いくら?」「つけっぱなしにしたら月いくらになる?」と、電気代の請求が気になって使うのをためらっている人も多いのではないでしょうか。
この記事では、オイルヒーターの電気代を自分で計算する方法と、出力・時間ごとの目安を表にまとめました。そのうえで、メーカーや電力会社が紹介している電気代を抑える使い方を7つに整理し、やってはいけない使い方・注意点まで解説します。
セラミックファンヒーターとどちらを買うか迷っている段階なら、先にセラミックファンヒーターとオイルヒーターの違い|電気代と向く部屋を比較を読むと、選び方の全体像がつかめます。
結論:電気代は「出力×時間」で決まる。下げるコツは時間を短くすること
先に要点をまとめます。
- オイルヒーターの1時間の電気代は、500Wで約15.5円、700Wで約21.7円、1,200Wで約37.2円(31円/kWhで計算)。
- 「高い」と言われるのは、1時間あたりの単価よりも、部屋全体を暖めるために長い時間つけることが多いためと考えられます。
- 節約の中心は、タイマーで運転時間を短くする・出力(設定温度)を上げすぎない・熱を逃がさないの3つ。
オイルヒーターの電気代の計算方法
計算式
電気代は次の式で求められます。
電気代(円)= 消費電力(W)÷ 1,000 × 使用時間(h)× 電力料金の目安単価(円/kWh)
ソフトバンクでんきの解説でも、同じ形の式でオイルヒーターの電気代を計算しています(出典)。
目安単価は31円/kWh
家電のカタログなどで電気代を表示するときに使われるのが、全国家庭電気製品公正取引協議会の「電力料金目安単価」です。同協議会のQ&Aによると、現在の目安単価は令和4年7月22日に改定された31円/kWh(税込)です(出典)。
実際の単価は、契約している電力会社・料金プラン・燃料費調整額などで変わります。自分の単価を知りたいときは、検針票や電力会社のWebページで「1kWhあたりの料金」を確認し、上の式の31円の部分を置き換えてください。
出力・時間ごとの電気代の目安(31円/kWh)
多くのオイルヒーターは、消費電力を500W/700W/1,200Wのように切り替えられます。たとえばデロンギのヴェルティカルド RHJ21F0812-GYは、500W・700W・1,200Wの3段階です(出典)。この3つの出力で計算しました。
| 消費電力 | 1時間 | 1日8時間 | 1日8時間×30日 | 1日24時間×30日 |
|---|---|---|---|---|
| 500W(弱) | 約15.5円 | 約124円 | 約3,720円 | 約11,160円 |
| 700W(中) | 約21.7円 | 約174円 | 約5,208円 | 約15,624円 |
| 1,200W(強) | 約37.2円 | 約298円 | 約8,928円 | 約26,784円 |
※その出力で休まず運転し続けたと仮定した、記事内での試算です(1日の金額は小数点以下を四捨五入)。
エネチェンジの記事でも、500W/700W/1,200Wの機種について1時間15.5円・21.7円・37.2円、1日中つけっぱなしで1か月11,160円・15,624円・26,784円と計算しています(出典)。
実際の電気代は表より下がることがある
オイルヒーターには、室温を一定に保つために電源のON/OFFを自動で繰り返すサーモスタットがついています。デロンギは、サーモスタットで電源がOFFになっている間は電気代がかからないと説明しています(出典)。
つまり上の表は「ずっとフルで動いた場合」の上限に近い金額です。断熱のよい部屋で設定温度に早く届けば、実際の電気代は表より少なくなります。反対に、すきま風の多い部屋や窓の大きい部屋では、ヒーターが止まる時間が短くなり、表の金額に近づきます。
1,200Wから700Wに下げると、月約3,720円の差
毎日8時間使う場合、1,200Wで月約8,928円、700Wなら月約5,208円です。差は月約3,720円(記事内の試算)。冬の4か月(120日)続ければ約14,880円の差になります。「最初だけ強、暖まったら中か弱」に切り替えるだけでも、電気代は変わってきます。
電気代を節約する7つの使い方
メーカーや電力会社が紹介している方法を、効果の出方・手間・費用で比べました。
| 節約方法 | どう効くか | 手間 | 追加費用 |
|---|---|---|---|
| ①タイマーで運転時間を短くする | 使う時間そのものを減らす | 少ない | なし |
| ②OFFは早めにして余熱を使う | 切った後も暖かさが続く分を活かす | 少ない | なし |
| ③ECO運転・低めの設定温度 | 出力を上げすぎない | 少ない | なし(機能のある機種) |
| ④窓際・冷気の入る場所に置く | 冷気をさえぎり温度ムラを減らす | 少ない | なし |
| ⑤窓の断熱(カーテン・断熱シートなど) | 熱が窓から逃げるのを減らす | 中 | 数百円〜(工事なら高額) |
| ⑥サーキュレーターで空気を回す | 上にたまった暖気を部屋に回す | 中 | サーキュレーター代 |
| ⑦換気は電源を切るタイミングで | 暖めた空気をむだに捨てない | 少ない | なし |
①タイマーで「必要な時間だけ」運転する
オイルヒーターは、オイルが温まって部屋全体が暖まるまで時間がかかります。そのため、帰宅や起床に合わせてONタイマーで少し前から運転し、寝るときや出かけるときはOFFタイマーで止めるのが基本です。ソフトバンクでんきも、ONタイマーで必要な時間だけ暖め、就寝時などはOFFタイマーで無駄な運転を減らす方法を紹介しています(出典)。
デロンギ RHJ21F0812-GYは、24時間ON/OFFタイマーを30分刻みで予約できます(出典)。
②OFFは早めに設定して余熱を使う
デロンギは、オイルヒーターは本体の中のオイルが熱をため、電源を切ってもしばらく暖かさが続くと説明しています(出典)。また、電源を切っても暖かさがしばらく続くので、OFFの時間を早めに設定すると節約効果が上がるとしています(出典)。
たとえば700Wで毎晩使っている場合、寝る前の1時間を余熱でまかなえれば、0.7kW×1時間×30日×31円で月約651円の節約になる計算です(記事内の試算。実際の効果は部屋の断熱によって変わります)。
③ECO運転や低めの設定温度を使う
デロンギは、輻射熱で床・壁・天井も暖めるため、少し低めの設定温度でも暖かく感じやすいとしています。デジタルモデルでは、ボタン1つで設定温度より少し控えめに運転するエコ運転モードも紹介しています(出典)。アミカルド RHJ35M0812-DGの製品ページでも、ECOボタンで設定温度より少し控えめに運転すると説明されています(出典)。
設定温度の目安として、ソフトバンクでんきは環境省が冬の室温20℃を推奨していることを紹介し、これは「設定温度」ではなく「室温」である点に注意するよう書いています(出典)。
④窓際や冷気が入る場所に置く
デロンギは、窓際や壁際など熱が逃げやすい場所に置くと、外からの冷気を防ぎ、部屋の温度ムラを減らせるとしています(出典)。ソフトバンクでんきも、冷気が入りやすい窓際やドア付近、難しければ屋外に面した壁際に置く方法を挙げています(出典)。
部屋の真ん中に置きたくなりますが、冷気の入り口をふさぐ位置のほうが効率よく暖まりやすい、という考え方です。
⑤窓の断熱で熱を逃がさない
埼玉県のページでは、日本建材・住宅設備産業協会の資料として、冬は暖房の熱の約60%が窓から流出すると紹介しています。対策として、複層ガラスへの交換や内窓の設置などの二重窓化を挙げています(出典)。
工事までしなくても、エネチェンジは厚手のカーテンや断熱カーテン、窓に貼る断熱シート・断熱フィルムを紹介しています(出典)。オイルヒーターの製品ページには「断熱性の高い空間または一時的な使用にのみ適している」という英語の注記もあり(出典)、断熱はとくに効いてきやすいポイントです。
⑥サーキュレーターで暖かい空気を回す
暖かい空気は天井近くにたまりやすいため、扇風機やサーキュレーターを上向きに回して空気を循環させる方法があります。エネチェンジは、温度を上げすぎずに済むので電気代の節約につながるとしています(出典)。
ただし、オイルヒーターの静かさや「風が当たらない」良さを活かしたい寝室では、弱い風量で体に直接当てない向きにするのがおすすめです。サーキュレーター自体の電気代もかかるので、使うなら弱運転を基本にしましょう。
⑦換気は電源を切るタイミングで
換気で冷たい空気が入ると、部屋が暖まりにくくなります。ソフトバンクでんきは、換気は電源を切るタイミングで行うことや、すきま風・ドアの頻繁な開け閉めを避けることを勧めています(出典)。
オイルヒーターの電気代で見るメリット・デメリット
メリット
- サーモスタットで止まっている間は電気代がかからず、断熱のよい部屋では表の金額より下がりやすい
- 500W・700Wなど低い出力に切り替えられる機種が多く、出力を選んで電気代を調整しやすい
- 余熱が残るので、早めにOFFにしても急に寒くなりにくい
デメリット
- 暖まるまで時間がかかり、短時間だけ使う用途ではむだが出やすい
- 断熱の弱い部屋や広い部屋では止まる時間が短く、電気代が上がりやすい
- 1,200Wで長時間つけっぱなしにすると、月の電気代は大きくなる(24時間×30日で約26,784円の試算)
向いている人・向いていない人
節約しながらオイルヒーターを使いやすい人
- 寝室や書斎など、ドアを閉められる個室で使う人
- タイマーで「起きる前」「帰る前」だけ運転する生活リズムの人
- 窓にカーテンや断熱シートで対策できる人
オイルヒーターだと電気代がかさみやすい人
- 脱衣所・トイレなどで数分〜数十分だけ暖まりたい人(すぐ暖まるセラミックファンヒーターのほうが向いています。機種比較はセラミックファンヒーターおすすめ5選!電気代は1時間約15.8〜37.2円を参照)
- 広いリビングを1台で長時間暖めたい人
- 寝ているときの寒さ対策だけが目的の人(消費電力の小さい電気毛布も候補です。電気毛布の掛け・敷き・兼用の違いと使い方で解説しています)
節約機能で選ぶならこの2機種
ここで紹介するのは、公式ページで節約に関わる機能を確認できたデロンギの2機種です。価格はデロンギ公式ストアで確認した時点(2026年10月29日時点)の表示です。
デロンギ ヴェルティカルド RHJ21F0812-GY:500W/700W/1,200Wの3段階
消費電力を500W・700W・1,200Wの3段階で切り替えられ、24時間ON/OFFタイマー(30分刻み)つき。機能欄には「エコ運転」もあります。安全面は転倒時自動電源遮断装置・安全プラグ・温度過昇防止装置を備え、平均表面温度は約80℃。公式ストアの表示価格は26,800円(税込、2026年10月29日時点)でした(出典)。
弱い出力とタイマーを組み合わせやすく、この記事で紹介した①〜③の使い方を実践しやすい機種です。
▼ デロンギ RHJ21F0812-GYの価格をAmazonで探すならこちら
デロンギ アミカルド RHJ35M0812-DG:ECOボタンとチャイルドロック
消費電力1,200W、ECOボタンを押すと設定温度より少し控えめに運転します。チャイルドロック・転倒時自動電源遮断装置・安全プラグを備え、平均表面温度は約70℃。公式ストアの表示価格は37,800円(税込、2026年10月29日時点)でした(出典)。段階ごとの消費電力は公式ページで確認できませんでした。
小さな子どもがいる家庭で、ボタン1つで控えめ運転にしたい人に向いています。
▼ デロンギ RHJ35M0812-DGの価格をAmazonで探すならこちら
【考察】一番効くのは「つける時間を決めること」
計算してみると、1,200Wで24時間つけっぱなしにした場合(月約26,784円)と、700Wで1日8時間だけ使った場合(月約5,208円)では、5倍以上の差があります。
オイルヒーターの電気代は、機種の性能よりも「何Wで、何時間つけるか」で大きく変わります。まずはタイマーで運転時間を決め、暖まったら出力を下げる。そのうえで窓の断熱や置き場所を見直すと、オイルヒーターの風が出ない静かな暖かさを、電気代を抑えながら使いやすくなります。
使うときの注意点
- 表面が熱くなる:平均表面温度は約70〜80℃(デロンギ2機種の公表値)です。小さな子どもやペットが長く触れないよう、置き場所に気をつけてください。
- コンセントまわり:最大1,200Wの家電なので、壁のコンセントに直接つなぎ、延長コードやタコ足配線は避けましょう。電子レンジやドライヤーと同時に使うとブレーカーが落ちることがあります。使い方の注意は、必ず取扱説明書も確認してください。
- 広さの目安は機種で確認:デロンギは1,200Wモデルを約10畳までの部屋向けとしていますが(出典)、製品ページでは容量35m³と断熱性の高い空間向けの注記があります。断熱の弱い部屋では、余裕を見て考えるのが無難です。
- 電気代は目安:この記事の金額は31円/kWhでの試算です。契約プランや部屋の条件で実際の金額は変わります。
- 価格は変わる:紹介した価格は公式ストアで確認した時点のもので、販売店や時期によって変わります。
オイルヒーターの価格をAmazonでチェック
紹介した2機種の現在の価格は、Amazonの商品ページで確認できます。なお、今回Amazonでの価格は確認していません。
▼ デロンギ RHJ21F0812-GYの価格をAmazonで探すならこちら
▼ デロンギ RHJ35M0812-DGの価格をAmazonで探すならこちら
まとめ
- オイルヒーターの電気代は「消費電力(W)÷1,000×時間×単価」。31円/kWhなら1時間約15.5円(500W)〜約37.2円(1,200W)。
- 1日8時間×30日で、700Wなら約5,208円、1,200Wなら約8,928円(試算)。サーモスタットで止まる時間があれば、実際はこれより下がることがある。
- 節約のコツは、タイマーで時間を短くする・OFFを早めにして余熱を使う・ECO運転や低めの設定・窓際に置く・窓の断熱・サーキュレーター・換気のタイミングの7つ。
- 短時間だけ暖まりたい場所なら、セラミックファンヒーターのほうが電気代のむだが出にくい。
暖房器具の選び方から見直したい人は、セラミックファンヒーターとオイルヒーターの違いもあわせてチェックしてください。


コメント