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「電気毛布が汚れてきたけど、電気製品を水で洗って大丈夫?」「洗濯機に入れていいのか、手洗いなのか分からない」。シーズンの始めや終わりに、こんな迷いを持つ人は多いのではないでしょうか。
結論からいうと、今回参照した2社の機種は洗えますが、洗い方は機種ごとに決まっていて、自己流で洗うとヒーターを傷めるおそれがあります。この記事では、パナソニックと山善が公開している電気毛布の取扱説明書に書かれていることだけをもとに、次の内容をまとめました。
- 洗濯機OK・手洗いのみ・洗えない、の見分け方
- コントローラーを外すときの注意
- 手洗い・洗濯機それぞれの洗い方と脱水の目安
- 乾燥機・アイロンがNGな理由と、正しい乾かし方
- 洗ったあと、すぐ使うときの注意
※この記事で参照している取扱説明書は、パナソニック「DB-R31M・DB-R31MS・DB-RM3M」(2013年版)と、山善「YMK-F43P・YMK-MF41」です。お使いの機種と型番が違う場合は、手順が異なることがあります。必ずお手元の取扱説明書もあわせて確認してください。
2社の取扱説明書で比べる電気毛布の洗い方【比較表】
まず、2社の取扱説明書に書かれている洗い方の要点を表にまとめました。細かい違いはあるものの、大きな流れは共通しています。
| 項目 | パナソニック(DB-R31M ほか) | 山善(YMK-F43P・YMK-MF41) |
|---|---|---|
| 洗う時期 | シーズンの終わり、汚れがひどいとき | 汚れが目立つとき、シーズンの終わりなど |
| コントローラー | 外す(洗えない) | 外す(洗えない) |
| 洗濯表示の水温 | 30(手洗い・中性) | 40℃以下で手洗い |
| 洗濯機 | 毛布洗いできる洗濯機で「毛布洗いコース」。ドラム式は不可 | 毛布洗いできると表示された洗濯機で「ウール洗い」か「手洗いコース」 |
| ネット | 洗濯用ネットに入れる | 毛布洗いネットに入れる |
| 洗剤 | 衣類用洗剤(液体がおすすめ)。漂白剤は不可 | 中性洗剤(少なめ)。漂白剤は不可 |
| 柔軟剤 | 使う(静電気防止) | 使う(静電気防止) |
| 脱水 | ネットに入れたまま。二槽式は30〜60秒程度 | 脱水機は30〜60秒程度 |
| 乾かし方 | 風通しの良い日陰で自然乾燥 | 風通しの良い日陰で自然乾燥 |
| 乾燥機 | 不可(洗濯乾燥機の乾燥機能も含む) | 不可。通電しながらの乾燥もしない |
| ドライクリーニング・アイロン | どちらも不可 | どちらも不可 |
どちらのメーカーも「コントローラーは洗わない」「乾燥機は使わない」「日陰で自然乾燥」「脱水は短く」という点は同じです。
洗濯機OK・手洗いのみ・洗えないの見分け方
1. 洗濯表示(タグ)を見る
電気毛布の本体には、衣類と同じように洗濯表示が付いているものがあります。パナソニックの取扱説明書では「手洗い・30・中性」の表示とともに、塩素系の漂白、アイロン、ドライクリーニングに×が付いた表示が載っています。山善の取扱説明書でも、40℃以下の手洗い、ドライクリーニング禁止、漂白剤の使用禁止、アイロンがけ禁止、タンブル乾燥(乾燥機)禁止の表示が並んでいます。
ここで注意したいのは、洗濯表示が「手洗い」でも、取扱説明書では洗濯機で洗う手順が書かれている場合があることです。今回の2社はどちらも、条件付きで洗濯機での洗い方を案内しています。表示だけで判断せず、次の取扱説明書も必ず見ましょう。
2. 取扱説明書の「お手入れ」を見る
| 取扱説明書の書き方 | どう洗う? |
|---|---|
| 洗濯機での洗い方が書いてある | 書かれた条件(コース・ネット・脱水時間など)を守って洗濯機で洗える |
| 手洗いの方法だけが書いてある | 手洗いで洗う |
| 洗い方の記載がない、または水洗い不可とある | 自分で水洗いしない。メーカーや販売店に相談する |
取扱説明書をなくしてしまった場合は、本体のネームプレート(品番が書かれたタグ)で型番を確認し、メーカーのサイトで取扱説明書を探すのが確実です。型番が分からないまま洗うのは避けましょう。
3. 洗濯機の種類も確認する
パナソニックの取扱説明書では、ドラム式洗濯機では洗わないよう書かれています。理由は、たたき洗いのため電気毛布内部のヒーターが洗濯槽に当たり、生地やヒーターを傷めるおそれがあるからです。山善も「毛布洗い可能と表示されている洗濯機」を使うよう案内しています。お使いの洗濯機が毛布を洗えるかどうかは、洗濯機の取扱説明書で確認してください。
洗う前に:コントローラーの外し方と注意
洗う前の準備で大事なのがコントローラーです。2社とも、コントローラーは洗えないとしています。
- 温度調節を「切」にして、電源プラグをコンセントから抜く
- 本体のコネクター受けから、コネクター(コントローラー側のコード)を抜く
- コントローラーとコードは、洗うものと別にしておく
注意したいポイントは次のとおりです。
- ぬれた手でプラグやコネクターを抜き差ししない(パナソニックは感電の原因としています)
- コントローラーの汚れは、うすめた台所用中性洗剤を布に含ませてふき取る(山善はその後やわらかい布でからぶきするよう案内)。山善はシンナーやベンジンを使わないよう書いています
- コントローラーやコネクターは防水ではありません。水をこぼしたときは、パナソニックは電源プラグを抜いて販売店などに点検を依頼するよう案内しています
電気毛布の洗い方【手洗い】
手洗いは、たらいや浴槽で行います。2社の取扱説明書の内容をまとめると、次の流れです。
- ぬるま湯に洗剤を溶かす:山善は40℃以下のぬるま湯に洗濯用の中性洗剤を溶かし、入浴剤の入った湯は使わないよう案内しています
- たたむ:パナソニックはびょうぶだたみ、山善はよこ3つ折り→たて4つ折りにしています
- 押し洗いする:たらいの底に押しつけ、ゆるめるときに少し持ち上げる動作をくり返します。山善はたたき洗いをしないよう書いています
- 汚れがひどいときは2度洗い(山善は新しい洗濯液で)
- よくすすぐ:洗剤が残らないようにすすぎ、静電気防止のため柔軟仕上げ剤を使います。コネクター受けの中も水ですすぎます
- 水をきる:浴槽のふちなどにかけて水をきります。山善はしぼらないよう書いています
山善はコネクター受け部をていねいに扱うよう書いています(パナソニックも洗濯機では毛布の内側に包み込むよう案内)。
電気毛布の洗い方【洗濯機】
洗濯機で洗う場合のポイントは「ネット」「コース」「脱水時間」の3つです。
- コネクター受けを内側にしてたたみ、ネットに入れる:コネクター受けが洗濯槽に当たって傷まないよう、毛布の内側に包み込んで折りたたみ、洗濯用ネット(毛布洗いネット)に入れてファスナーを閉めます
- ほかの洗濯物とは分けて洗う:パナソニックは多少色落ちすることがあるとしています
- コースを選ぶ:パナソニックは「毛布洗いコース」(洗濯乾燥機の乾燥機能は選ばない)、山善は「ウール洗い」か「手洗いコース」です。パナソニックはファスナー部が上になるように入れるよう案内しています
- 洗剤と柔軟剤を入れる:パナソニックは衣類用洗剤(液体がおすすめ)、山善は中性洗剤(少なめ)。どちらも漂白剤は使いません。柔軟仕上げ剤は静電気防止のために使います
- 脱水は短く:脱水はネットに入れたまま行います。脱水時間を設定する場合は30〜60秒程度(パナソニックは二槽式の場合、山善は脱水機を使う場合として記載)。山善は、振動が大きいときは毛布をバランスよく入れ直すよう書いています
なお、パナソニックは二槽式で洗濯時間を設定する場合は12分以内にするよう書いています。
電気毛布の乾かし方:乾燥機・アイロンがNGな理由
風通しの良い日陰で自然乾燥
2社とも、風通しの良い日陰に干して自然乾燥するよう案内しています。山善は乾いたらすぐに取り込むよう書いています。パナソニックは、乾く直前にエチケットブラシなどで軽く毛足を整えると風合いが良くなるとしています。
乾燥機・ふとん乾燥機・アイロンは使わない
- 衣類乾燥機:パナソニックは、洗濯乾燥機の乾燥機能も含めて使わないよう書いています。理由は熱でヒーターを傷める原因になるためです
- ふとん乾燥機:パナソニックは故障の原因として使わないよう案内しています
- アイロン:2社とも洗濯表示でアイロンがけ不可です
早く乾かしたくても、熱を加える道具は使わないのが基本です。
「通電して乾かす」もNG
山善は通電しながらの乾燥はしないよう書いています。ぬれた状態でコントローラーをつないで温めるのは避けましょう。パナソニックも、乾燥の手順のなかでコネクター受けの中を十分に乾かすよう書いています。コネクター受けの中まで乾いたことを確かめてから、コントローラーをつなぐようにしてください。
乾いたらヒーターのよじれを確認
洗ったあとは、内部のヒーター(発熱体)がよじれたり重なったりしていないか確認します。パナソニックは広げて手でさわる・光に透かす、山善は光に透かして確認するよう案内しています。よじれがある場合、山善は修理(有料)を依頼するよう書いています。パナソニックの取扱説明書では、ヒーター線が重なったり、よじれたりした場合は使わないよう書かれています。
洗ったあと使い始めるときの注意
パナソニックの取扱説明書には、洗濯したときなどは本体が湿気を吸っていて、ぬるく感じることがあると書かれています。その場合は、2〜3日は温度調節目盛り「強」で5〜8時間、本体を暖めると湿気が取れ、徐々に温度が上がっていくとしています。
つけっぱなしで寝る場合の電気代や注意点は、電気毛布つけっぱなしの電気代と注意点の記事でまとめています。
シーズンが終わってしまう場合は、山善・パナソニックともよく乾燥させてからしまうよう案内しています。パナソニックは、圧縮袋で圧縮しない(ヒーターが断線するおそれ)、ナフタリンなどの防虫剤を使わない、電源コードをコントローラーに巻きつけない、という注意も挙げています。
自宅で洗うメリット・デメリット
メリット
- シーズンの始めや終わりに、フケやほこりを落として清潔に使える
- 柔軟仕上げ剤を使うことで、冬場に起きやすい静電気をおさえやすい(パナソニックのQ&Aより)
- クリーニングに出す手間がかからない
デメリット
- 機種ごとに洗い方が違うため、取扱説明書を確認する手間がかかる
- ドラム式洗濯機しかない家庭では、洗濯機で洗えない機種がある(パナソニックの場合)
- 乾燥機が使えないので、乾くまで時間がかかる
- 掛け敷き兼用の大きいサイズは、手洗いだと重くて大変になりやすい
クリーニング店に出す場合、パナソニックは「手洗い」と指定するよう案内しています(ドライクリーニングは不可)。
自宅で洗うのに向いている人・向いていない人
向いている人
- 取扱説明書(または型番)が手元にあり、洗濯機で洗える条件を確認できる人
- 毛布洗いができる縦型洗濯機や二槽式洗濯機がある人
- 日陰で広げて干せるスペースがある人
向いていない人
- 型番が分からず、洗い方を確認できない人
- ドラム式洗濯機しかなく、手洗いも難しい人(クリーニングの「手洗い」指定を検討)
- 長く使っていて、ヒーターのよじれやコードの傷みが気になる人(先に点検や買い替えを検討)
【考察】迷ったら「型番を確認→取扱説明書どおり」がいちばん安全
2社の取扱説明書を読み比べると、「コントローラーを外す」「ネットに入れる」「脱水は短く」「乾燥機を使わず日陰で干す」「よじれを確認する」という流れはほぼ共通でした。一方で、水温(30と40℃以下)、洗濯機のコース(毛布洗いとウール・手洗い)、洗剤の種類など、細かい部分はメーカーや機種で違います。
ネットの情報だけで洗い方を決めるより、本体の型番を確認して、その機種の取扱説明書どおりに洗うのが失敗しにくい方法です。とくに「ドラム式で洗わない」「乾燥機を使わない」「乾くまで通電しない」の3つは、ヒーターを傷めないために覚えておきたいポイントです。
また、パナソニックは長期間(5年程度)使ったものは、シーズン前に販売店で定期点検を受けるよう案内しています。山善も、数シーズン(3〜4年程度)たったら毎年の使いはじめに点検(有料)を受けるよう書いています。古くなった電気毛布は、洗う前に点検や買い替えも考えてみてください。
電気毛布を洗うときにあると便利なもの
毛布用の大きめ洗濯ネット
2社とも、洗濯機で洗うときはネット(毛布洗いネット)に入れるよう案内しています。今回参照した掛け敷き兼用の機種は約180〜188×130〜137cmと大きいので、毛布が入る大きめのネットを用意しておくと安心です。サイズは購入前に確認してください。
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おしゃれ着用の中性洗剤(液体)
山善は中性洗剤、パナソニックは衣類用洗剤(液体がおすすめ)を案内しています。お使いの機種の取扱説明書で指定されている洗剤の種類を確認してから選びましょう。漂白剤入りのものは避けてください。
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柔軟仕上げ剤
2社とも、静電気防止のため柔軟仕上げ剤を使うよう書いています。パナソニックのQ&Aでも、静電気を感じるときは洗濯時に柔軟仕上げ剤を使うよう案内しています。
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パナソニック 毛布カバー DQ-C1BP
パナソニックの取扱説明書(DB-R31Mほか、2013年版)では、汚れや毛玉の防止に毛布カバーが別売品として案内されています。カバーを付けておけば、本体を洗う回数を減らしやすくなります。ただし、現在の販売状況と、お使いの機種に合うかどうかは確認できませんでした。購入前に対応機種を確認してください。
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買い替えるなら:パナソニック DB-R32M
古くなって点検や買い替えを考えている人は、パナソニックの現行ラインアップに載っている電気かけしき毛布(シングルM)のDB-R32Mも候補です。スペックや電気代は電気毛布おすすめ2026の記事で比べています。洗い方は、購入後にこの機種の取扱説明書で確認してください。掛け・敷きのどちらで使うか迷っている人は、電気毛布の掛け式・敷き・兼用の違いの記事も参考にしてください。
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価格は時期やショップによって変わるため、この記事では決まった価格を載せていません。購入前にAmazonの表示を確認してください。
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まとめ
- 洗えるかどうかは、洗濯表示と取扱説明書の両方で確認する。型番が分からないまま洗わない
- コントローラーは外す(洗えない)。電源プラグを抜き、ぬれた手でコネクターを触らない
- 洗濯機は毛布を洗える機種で、コネクター受けを内側にしてネットへ。パナソニックはドラム式不可
- 脱水は短く(二槽式・脱水機で時間を決める場合は30〜60秒程度)。山善はしぼらないよう案内
- 乾燥機・ふとん乾燥機・アイロンは使わず、風通しの良い日陰で自然乾燥。通電しながら乾かさない
- 乾いたらヒーターのよじれを確認。洗った直後はぬるく感じることがある
正しい手順で洗えば、電気毛布をシーズンを通して清潔に使いやすくなります。洗う前に、まずはお手元の電気毛布の型番と取扱説明書を確認してみてください。


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